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お仕事インタビューVol.2 【ミュージカル俳優・タップダンサー・振り付け師】
【タップダンサー 畠山眞葵さん】

タップダンサー 畠山眞葵さん東宝ミュージカル「42ND STREET」、音楽座ミュージカル、小堺クンのおすましでSHOWなどの様々な舞台出演ほか、漫才コンビ「おぼんこぼん」、アイドルグループなどの振り付けも行う。
自らがプロデュースを行っているTAP Do!ではお笑いと融合した新しいステージに挑戦。海外でも高い評価を受けている



○お仕事内容を教えてください
肩書きは、ミュージカル俳優、タップダンサー、振付師でもあります。
その時に応じて使い分けるという感じでしょうか。
ミュージカル俳優やダンサーとして舞台に立ったり、タップダンスの振り付けを行ったり、お教室でダンスを教えたり、また自分でプロデュースして舞台を作ったり。仕事内容は多岐にわたっています。

○タップダンスを始めたのはいつごろですか?
小さな頃はバレエを少し習っていて、中学生でまたクラシックバレエを始めましたが、タップダンスを本格的に始めたのは高校3年生からです。

○いろいろなダンスがあると思いますが、なぜタップダンスだったのですか?
中学2年生の時、劇団四季の「キャッツ」を観に行ったのですが、その中のタップダンスを観て、それ以来タップをやりたい!と思っていました。
千葉県の高校に通っていましたが、放課後自由ヶ丘のタップダンス教室に通うようになり、気づいたら週1回のレッスンが週3回になっていました。

○どんな子どもでしたか?
小さな頃からボスでした(笑)、体も大きかったし。正義感の強い子でしたね。

○13歳の頃は何に夢中でしたか?
まさに13歳、中2の時に「キャッツ」に出会い、ミュージカルに夢中になりました。
それ以前に、小学校6年生の時に映画「ET」を見て、映画館で人目もはばからず、しゃくりあげてしまう程に泣いて泣いて感動して。そういう感動に何度か出会う事が転機になって、自分も人に感動を与える事をしていきたい、と思えるようになっていきました。

○その頃にやっていた事で、今の自分の仕事に役だっていると思えることはありますか?
ダンスなど、その頃の習い事は役だっていますね、バスケ部に入っていてそちらも忙しかったですが。歌も歌いたかったので、自力で歌を歌ったりしていました。

○その頃の将来の夢は何でしたか?
舞台に立つことでしたね。

○今の仕事についていなかったら何をしていたと思いますか?または何になりたいですか?
子どもがたくさんいる家庭に憧れていたので、子だくさんのお母さんになっていたかもしれません??

○どんな人がタップダンサー(ダンサー)に向いていると思いますか?
(どういう感性or能力がタップダンサーには必要だと思いますか?)
「続けられる才能」を持った人、不器用でも、練習することが苦じゃないと感じられる人。
もくもくと続けられる事が大事だと思います。それって好きな事だから続けられるのだと思います。楽しいことなら時間も忘れてずっとやっていられますものね!!

○その職業についた経緯を教えてください。
まずは劇団に入り、そこで舞台を踏み、舞台のノウハウを学びました。またディズニーランドのショーに出たり、いろいろなショーに参加する事で人のつながりが出来て、東宝ミュージカル「42nd ストリート」に出演することで、一気に広がりました。(人とのつながり?)

○その職業につくためにはどうしたら良いと思いますか?
ミュージカルをやりたいのであれば必ずバレエはやって下さい!!バレエは全てのダンスの基本で姿勢や踊りがとってもきれいになります。それにジャズや他のダンス、もちろん歌も勉強した方がよいでしょう。
それから、早く自分の「個性」を見つける事も大切だと思います。それは舞台の仕事に限らないかもしれません。皆の中で際立って目立たなくっても、「この子って面白い!」って子、クラスにいませんか?自分にしか出せない味、キラッと光る、自分の「個性」を探す事もとても重要な事だと思います。
後は、しっかりとしたイメージを持つことも大切ですね。自分はこうなりたい、と強く望んでイメージをすると道が拓けて、本当に実現していくものだと、最近特に感じます。

○振り付けはどんな風に思いつくのですか?
音楽を繰り返し聞いて、そのリズムにステップをあてはめて行きます。タップダンスの振り付けでもジャズダンス等の要素もすごく必要になります。

○今はどんな事に興味がありますか?
いろいろありますが…今、小学生から大人の方々まで35人を振り付けたりしているのですが、皆が沢山練習して、振り付けた作品がだんだん形になっていく様子を見ているのはやはり楽しいです。

○未来の夢はありますか?
夢は日本の国内公演に行くように、海外に行ってパフォーマンスをすることです。エジンバラ公演の成功で、ステージを世界に広げて行く事も夢ではない、と思えました。
また、TAP DO!の活動は今年7年目なのですが、10年目には天井の高い防音のスタジオを持って、いずれはTAP DO!ジュニア?のような養成所を作るのもいいですね!

○やっていてよかったなと思う事はありますか?
ステージに立ったときに、観て下さったお客様の「笑顔」や「笑い声」に出会えた時は、心から「やっていて良かったな〜」と思います。お客様の笑顔と拍手は、私の栄養源ですね!!!

○やっていて大変だなと思う事はありますか?
私も20代の頃は、うまく行かないと「やめて結婚しちゃえ!」、みたいな投げやりな感覚になった時もありました(笑)。そんな気持ちで花嫁さんになっていたら、花婿さんは不幸だったでしょうね!!とほほ。
また一生懸命やっても自分の演技が評価されず泣いた事もありました。
でもそういう辛い時に、私を支えて引き上げてくれる素晴らしい先輩や仲間達にめぐり会えて来た気がします。
以前、大変な現場に遭遇し「こんな仕事やらなきゃよかった」とクヨクヨしていた時に、ある先輩から「その現場で1個でも学んだ事があったらそれでいいんだよ、一個でいいんだよ」という言葉をもらい、目の覚める思いがしました。無駄なことなんか1つもないんですよね。そうやって、欲張らず1つ1つやっていけばいいじゃないか。と思えるようになってからブレずに楽しみながらここまで来られた気がします。一個でいいんです!!
どんな人にもあるひょんな事がきっかけで、突然、わだかまりが吹っ飛んで、別人のように変化できる可能性があります(←このことを「化ける!」と言ったりします!!)。
そこを信じて、腐らずいつもポジティブに考える事が大事だと思います。

○今13歳の人たちにメッセージがありましたら教えてください。
今でも思っていることですが、「感動すること」ってとっても大事です。
映画や舞台だけじゃなく、友だちの言葉や出来事など、いろいろな事に「感動する心」を持って、大小問わず「感動」との出会いを大切にして下さい。そして感動に出会ったらその想いを大切に育てて下さい。その「感動」の中に自分の人生をかけてやっていきたいと思えるお仕事に出会えるきっかけが潜んでいるんじゃあないでしょうか!!
ビバ!中学生諸君!!!

インタビューby 中山佳香
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